~摂理に出会う前の私・ちーちゃん篇⑧~
ますます忙しくなるエステサロンで、ちーちゃんの目の回る生活が続きます。
休憩や食事の時間もろくに取れず毎日残業、
終電に乗れずタクシーで帰宅することも何度もありました。
家に帰ると倒れるように寝て、翌日また急き立てられるように仕事に向かう毎日…。
そして、華やかなエステティシャンたちの裏側も、こわい世界でした。
上司たちは、2位のエステ会社に抜かれないようにいつもピリピリ・イライラしていました。
…しかしお客様の前に出たら急変!
美しい笑顔と甲高い声でお客さんたちをおだてて、売上を伸ばしていました。
ヾ(・∀・;)オイオイ…
そのような職場だったので、当然スタッフたちもストレスが溜まってきます。
スタッフたちのストレス解消法はというと、
お酒、寝る、海外旅行、高級デパートでの買い物…
とにかくお金でストレスを発散している有様でした。
え?
ちーちゃんのストレス発散法はなんだったかと?
それは次回にお伝えしますね( ̄ー ̄)ニヤリ
そんなある時。
ちーちゃんは、家に帰ってそのまま倒れこみ、起き上がれなくなりました。
連日の超過勤務とストレスによる過労でした。
数日間サロンをお休みし、入院して治療を受けました。
医者からは、これ以上仕事を続けてはいけない、と言われました。
しかし職場は猫の手も借りたい多忙な状況。
なかなかやめさせてもらえません。
次に誰が倒れるかわからない状態で、辞めたいとも言い出せない重い雰囲気。
それでも心身ともに疲れ果てて、これ以上は働けない限界に来ていました。
ついに父親が業を煮やして、サロンに直接交渉に行くことに。
今思うと、中年男性一人でエステサロンに交渉に行くなんて
とっても緊張したんじゃないかなと思います。
父親には本当に感謝しています。
そのような家族の助けもあり、
ちーちゃんはようやく退職することができました。
ちなみにそのエステ会社、
その後もしばらく売り上げを伸ばし続けていましたが、
ある時、まさかの倒産を迎えるようになります。
ニュースを聞いて皆は驚いていましたが、
私は正直、「やっぱり…」と思いました。
美しさ、華やかさ、若さ…
いつの時代も女性が憧れ、追い続けるものではあります。
ただ、真の美しさを知らなければ本当に苦しい世界なのだとは、
この時はまだ悟りきれていませんでした。
続く…。
<世の中で見る神秘さと美しさと価値>は
「神様がご覧になる次元」と異なり、「神様の考え」と異なる。
鄭明析牧師の明け方の御言葉より