• ~摂理に出会う前の私・ちーちゃん篇13~整形外科で若手主任として、またもや日々忙殺されていたちーちゃん。
    ストレスも疲れもピークに達していた毎日でした。

    そんなある日、妹から友人のゴスペル発表会があると誘いを受けました。
    その頃妹は都内でルームシェアをしていてほとんど家に戻ってこず、
    家族行事を大事にするわが家の中では、白い目で見られていました(^_^;)

    それでいてそのゴスペルにはやたら熱心に誘ってきたので、
    不思議に思いつつも音楽や歌は好きだったので、一緒に行く事に。

    場所は小さな公民館のようなところ。
    ライブハウスやコンサート会場を想像していたちーちゃんにはちょっと意外でした。

    20人ほどが舞台に出て、数曲ゴスペルのような歌を披露してくれました。
    大きなホールでもコンサート会場でもなかったのですが、
    なぜか感動して涙があふれました。

    温かいものに溶かされていく感じでもあり、
    何かが満たされていくような、不思議な感覚でした。

    舞台が終わり余韻にひたっていると、歌っていた女性が近づいてきて、
    「今度、一緒に歌いませんか?」と声をかけてくれました。
    瞬間、家から2時間かかることも、仕事の忙殺状態も忘れ、
    「はい!」と即答していました。

    これまでたくさんお金をかけて、世界中あちこち回ったけれど、
    一度も味わったことのないような感動でした。

    こんな公民館のような小さな場所で、しかも無料で!

    練習は月に数回、週末にありました。
    土曜の午前中まで仕事だったので、終わってからバタバタと練習に向かう日々が始まりました。

    みんなと一緒に歌っていると、仕事の疲れやストレスが癒され
    練習の時間でも感動して涙があふれ、とても幸せな時間でした。

    …これはなんなんだろう?

    「神様がいらっしゃるからだよ」

    誰かが言いました。

    どうやら神様を信じている人たちが多いようでした。

    私は神様のことはよく分からなかったのですが、
    歌詞には神様という単語がたくさん出ていて、
    いつも意味も分からず歌っていました。

    ある時練習のあと、先輩が歌詞の意味について、
    またゴスペルと聖書との繋がりを教えてくれました。

    そして、より深く知るためにと、バイブルスタディーを勧めてもらいました。

    私はもともと宗教勧誘されることが多く、
    宗教で苦労する友人たちをたくさん見てきたので、
    宗教に関わること自体にものすごい抵抗感がありました。

    そもそも神様の必要性は感じていませんでした。

    それよりもちーちゃんの頭によぎったのは妹のこと。

    …もしかして妹も勧誘されて洗脳されてるのか???
    Σ(゚д゚lll)

    家に帰って、さっそく家族に報告し、妹に関しての家族会議が始まりました。

    続く…