年末恒例の餅つき。

いつもはとくに関わることはない私だが、父の都合で午後から作り始めたゆえに、日が暮れる前に終わらせるべく猫の手として駆り出されることに。

山の麓のような家なので、3時過ぎると日が入ってめちゃくちゃ寒い。その前に終わらせねばということで、和菓子製造でバイトしたことがある経験値活かし、もち切りマシーンさながら切り分けた。

昔はやりたいと言っても、手伝わせてもらえなかった(うまくできないと思われてたのか?)から、携わらないのが定位置な自分だった。

そんな振り返りすると余計に自分も、親も年をとったんだなぁと、感じつつ、餅を切った。

配り歩くのが喜びらしく、餅屋として開業してもいいんじゃという量を切った。

こんなに作らなくても、と漏らす母。に、聞こえないふりをしてるのか、ごまかすように陽気な父。年末、餅屋副業にしてもいいんじゃと調子づく私。

来年も、こう出来るかは色んな意味で分からない。だから、なんだか楽しく出来たこのひとときはきっとあとで寒かったけれど、良かったよねと思える気がする。

こんな和やかにともに過ごすことができること、以前を考えるとホントに新世界みたいなもの。

まだまだ愛も、平和も成すために培うべきものもろもろありすぎる、まことに足りない自分ですが

こいつぁ幸先良いなぁと、年の瀬に、これからのより良いときを感じたのだった。