熊本地震 6月14日現状

 

4月に九州を襲った「熊本地震」。

発生から二ヶ月だったが、断水が続いているのは約800戸で、「水が出ない」「家が全壊した」「土砂災害の恐れがある」「余震が怖い」などの理由で、いまだに避難生活を余儀なくされている人が6431人もいる。

避難所生活はプライバシーの問題があるから、あえて車内泊をしている一家もいる。

その男性は「体中が痛いが、あと少しの辛抱だと思って我慢している。」と話してくれた。

地震の影響で屋根瓦が落ちてしまった家も多く、ブルーシートを屋根に張って難を逃れているが、それでも雨漏りは避けられないようだ。

年金暮らしの老人などは、家が崩壊しても修理費が出せないのが現状で、地震から経過が経つにつれて経済的な問題が浮き彫りになってきている。

 

 

そんな状態の中、

6月12日22時8分ごろ

再び「震度5の地震」が熊本を襲った。

 

震度4~1の地震は二ヶ月間毎日のように起こっていたが、震度5の地震は4月19日以降初めてだった

この、震度5の地震が起こったのは八代市

 

地震がおさまりつつあると思っていた人々に、再び不安と恐れが広がった。

 

気象庁も

「本震から二ヶ月が経ち活動は減衰しているが続いているので、再び大きな揺れが起き可能性がある」

と注意を呼びかけている。

 

 

現状

●死者49人 安否不明1人。

●公共土木施設の被害総額1902億4200万円。

●ボランティア総数 8万5200人。

(ニュース元 @mainichi @headlinesi)

 

 

【地域別 最大震度別の地震回数】

2016年4月14日~5月31日まで

地震

気象庁@data.jma.go

震度7が2回

震度6が5回

震度5が11回

これが、全て4月19日までに起こっているのがこの表をみると分かる。

残りの1594回は全て震度4以下だ。

(6月14日現在1737回中も、同様である。)

 

4月14日~19日の震度5~7の地震をより分かりやすく表している図が以下だ。

【地震活動の状況】

地震1

気象庁@www.jma.go

 

まだまだ安心できない状況が続いている熊本地震。

現地に住んでいるメンバーに話を聞いたが、

「一番の衝撃は、4月14日に震度7の地震が起こって、

(これ以上の地震はもうないだろう)

と思っていたところに4月16日の震度7の地震が起こったことだ」

と話してくれた。

「油断」していた所にくる突然の衝撃ほど打撃を受けるものはない。

専門家も「また大きな地震が起こる可能性が高い」と言っていたにも関わらず、「自分自身」が(まさかそんなはずはないと考えてしまっていた事が問題だったと話してくれた。

この経験を通して、「絶対に油断は禁物だ」と深く悟ったそうだ。

 

地震を通しての深い悟りと教訓を聞いて、本当にそうだなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本地震で被害にあった神社仏閣

 

先日、西日本新聞で熊本地震の記事をみたら、

 

熊本地震における神社仏閣の被害が九州で700カ所以上に上る」

とあった。

詳しくは、

 

福岡 寺院 15 神社 20

佐賀 寺院 26 神社 37

長崎 寺院 0  神社  6

熊本 寺院316 神社100

大分 寺院 88 神社 99

宮崎 寺院  1 神社  2

鹿児島 寺院 0 神社  0

合計   446   264

(寺院4/25  神社5/15の情報@www.nishinippon.)

 

九州の他の県の被害件数と比べてるとはっきり分かるが、

熊本の寺院被害件数 316が一番多い。

 

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日本は「政教分離」の原則があるため、公的支援が受けられず、檀家もほとんど被災していてそれどころではないので、檀家や氏子からのお布施も寄付期待できない状況。

「文化財」に指定されている神社仏閣だけは「文化財保護法」があるため、支援金を受けられる。

そかし、今回の熊本地震で被災したのは「文化財」に未指定だった神社仏閣が多かったようだ。

神社仏閣を立て直すには、かなりの金額が必要だ。

写真に崩壊した寺が写っているが、

寺の再建だけでも一億円はかかるだろう」

と住職さんが話していた。

記事元@www.nishinippon.

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阪神淡路大震災も、東日本大震災も、復興までにかなりの年月が必要になった。

現地では、ライフラインは復旧しても、まだ以前のようには暮らせない人が多い。

何よりも大事なのは、「人の命が守られる事」であり、その上で「衣食住が守られる事」である。

まだその部分が完全に成り立たない状況の中、支援もほとんど見込みがないのであれば神社仏閣の再建はかなり難しい課題だろう。

早く現地の状況が回復し、みなさんが安心して暮らせるようになりますように・・・。

 

 

人間が「互いに同じ方向」を見たら同じものが見えるように、

考えも「互いに同じ考え」をしてこそ通じる。

@ www.god21.net