4月に九州を襲った「熊本地震」。
発生から二ヶ月だったが、断水が続いているのは約800戸で、「水が出ない」「家が全壊した」「土砂災害の恐れがある」「余震が怖い」などの理由で、いまだに避難生活を余儀なくされている人が6431人もいる。
避難所生活はプライバシーの問題があるから、あえて車内泊をしている一家もいる。
その男性は「体中が痛いが、あと少しの辛抱だと思って我慢している。」と話してくれた。
地震の影響で屋根瓦が落ちてしまった家も多く、ブルーシートを屋根に張って難を逃れているが、それでも雨漏りは避けられないようだ。
年金暮らしの老人などは、家が崩壊しても修理費が出せないのが現状で、地震から経過が経つにつれて経済的な問題が浮き彫りになってきている。
そんな状態の中、
6月12日22時8分ごろ
再び「震度5の地震」が熊本を襲った。
震度4~1の地震は二ヶ月間毎日のように起こっていたが、震度5の地震は4月19日以降初めてだった。
この、震度5の地震が起こったのは八代市。
地震がおさまりつつあると思っていた人々に、再び不安と恐れが広がった。
気象庁も
「本震から二ヶ月が経ち活動は減衰しているが続いているので、再び大きな揺れが起き可能性がある」
と注意を呼びかけている。
現状
●死者49人 安否不明1人。
●公共土木施設の被害総額1902億4200万円。
●ボランティア総数 8万5200人。
(ニュース元 @mainichi @headlinesi)
【地域別 最大震度別の地震回数】
2016年4月14日~5月31日まで
気象庁@data.jma.go
震度7が2回
震度6が5回
震度5が11回
これが、全て4月19日までに起こっているのがこの表をみると分かる。
残りの1594回は全て震度4以下だ。
(6月14日現在1737回中も、同様である。)
4月14日~19日の震度5~7の地震をより分かりやすく表している図が以下だ。
【地震活動の状況】
気象庁@www.jma.go
まだまだ安心できない状況が続いている熊本地震。
現地に住んでいるメンバーに話を聞いたが、
「一番の衝撃は、4月14日に震度7の地震が起こって、
(これ以上の地震はもうないだろう)
と思っていたところに4月16日の震度7の地震が起こったことだ」
と話してくれた。
「油断」していた所にくる突然の衝撃ほど打撃を受けるものはない。
専門家も「また大きな地震が起こる可能性が高い」と言っていたにも関わらず、「自分自身」が(まさかそんなはずはない)と考えてしまっていた事が問題だったと話してくれた。
この経験を通して、「絶対に油断は禁物だ」と深く悟ったそうだ。
地震を通しての深い悟りと教訓を聞いて、本当にそうだなと思った。