最近「人食いクマ」のニュースが世間を騒がせている。
秋田県の鹿角市の山中でクマに襲われて亡くなった人が4名出たからだ。
熊に襲われて亡くなる被害は毎年あるが、それでも年に数人程度。
なのに、今年は数週間で4人も被害にあっているから、「異例の事態」と問題になっている。
先日など、捕獲されたクマの内部から「人間の一部」が出てきたと報道されていた。
今までもクマはいたはずなのに、どうしてここ最近こういう事件が多発しているのだろう?
気になって調べたものを以下の項目でまとめてみた。
①クマによる被害
②人を襲う原因
③遭遇した時の対応法
④クマの生息地
①クマによる被害
調べてみると、クマが人を襲う事件が問題になったのは今年だけではなかった。
2004年にも大きな問題になっている。
2004年にはツキノワグマと人間が遭遇する頻度が高くなり、嚙みつかれたり引っかかれたりする怪我だけでなく、死亡事故まで起こっている。
2004年の6月~11月までで日本全国でクマによる人身事故は【100件以上】!!
目撃情報も前の年よりかなり増加。
そして2006年、再びツキノワグマと人間の遭遇事故が【100件以上】起き、ツキノワグマは「有害獣」として捕獲され、その9割が殺されている。
@ameblo
②クマが人を襲うようになった原因は一体何か?
調べてみると、様々な予測が出ていた。
① 人為的な環境破壊で、クマの生態が破壊されていることによる食料不足。
② クマの食料の野生の「ブナやドングリの実」が一年ごとに豊作・不作を繰り返しており、豊作の年はクマが多くの子どもを産み、翌年増えたクマの数に対して食料のブナは不作で少ない。そのため、不作の年はクマが食料不足に陥る。
③ 子育てと冬眠前の食料確保が必要な時期に山中で食料不足が生じると、食料を求めて人里におりてくる。
④人里で柿・トウモロコシなどの農作物や、養蜂家で育てている蜂蜜を見つけ、【簡単に手に入る食料の味】を覚えてしまった。
➄精神的に不安定な子グマや子育て中の母グマが、人間と遭遇した時に襲いかかってくる可能性が高い。
さらに衝撃的な予測が・・・
⑥ 本来クマは人間を食べる生き物ではなかったが、一度「人間」を食べて「美味しい」「簡単に手に入る」と学習した場合、再び人を襲うケースがある。
えぇぇ~!!( ̄▽ ̄;)
「農作物や蜂蜜の味」を覚えて人里を襲うのは理解できるが、
「人間」ですら、食べて「美味しい」「簡単に手に入る」と分かってしまうと襲うのか・・・
これは、かなり衝撃的だった。
実際に、人を襲ったり目撃されているクマは、幼い子グマではなく「成体のクマ」がほとんどだ。
クマは50~60キロで走るため、走って襲ってくる事もある。
その場合、人間の足で逃げるのは不可能だ。
@kakkokuhannou
実際、コンビニの中にクマが入ろうと50キロのスピードで自動ドアに衝突したニュースが上がっていた。
クマが速すぎて自動ドアが反応できず、万が一を逃れたそうだ。
中にいた人は、かなりの恐怖で「食われる!!」と覚悟したらしい。
③クマに遭遇してしまったらどうしたら良いのか?
@jp.sputniknews
「死んだふりをすると良い」という話をよく聞くが、これは熊が引っ掻いてきたりするのでやめた方が良いそうだ。
実際に目の前にクマが現れた時の対処法★
① まず深呼吸。落ち着く。急に背を向けたり、走ったりするとクマが追いかけて来るので逆効果。
② 大声で叫んだり、脅したりするのもクマが興奮して襲ってくるので逆効果。
③ クマから目を離さず、優しく話しかけながら【顔を向けた状態】で、後ずさりしながらゆっくり逃げる。
これ、頭に入れていても、実際にクマを目の前にしたら・・・
ギャ―――
ウワァ―――!!!
一瞬でこの「対処法」を忘れて、
阿鼻叫喚に陥る自分が目に見える(;^_^A
④クマの生息地
@www.wwf.or
クマに遭遇するのは東北地方や北海道が多いが、だからといって他の地域も「安心」していてはいけない。
「生息地の分布図」を見ればわかるように、かなり広範囲に生息している。
危険には、いつどこで遭遇するか分からない。
今回亡くなった人たちも、「クマが出る」という注意を聞いていなかったわけではない。
これほどまでにニュースでも騒がれているのに、いまだにクマが出没する山中に「タケノコ採り」や「山菜採り」に入る人がいるという。
先日の熊本の地震の記事でも書いたが、
「自分は大丈夫だ」「この場所は大丈夫だ」という安逸な考えが、自分を「窮地」に陥れる。
「自分の命」を守るのは「自分自身」だから、
「安逸な考え」で大切な命を粗末にしないように気を付けたい。
何より、クマが出そうなところには近づかないようにしようっと・・(;´・ω・)