おととい、夜遅くに帰る道でふと顔をあげると夜空に「下弦の月」が出ていた。
とても細くて、繊細で美しかった。
その月を見ながら、お師匠の詩を思い出した・・・
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「片月(かたつき)」
閉じかけた窓の隙間から
九日の片月が
沈黙の中 西側に沈んでいく
ああ、
私が幼かった頃
あの月を見ながら
村の入り口で
あの月がすっぽり西側に傾く時まで
村の友達と遊んだ
その日の夜が思い出されるのだな
どうしてあそこまで
初めて会った少女のように
そんなにも沈黙の中
黙々と西側に進むのだろうか
かすかに照らすあの月は
燦爛(さんらん)と輝く昼の太陽よりも
むしろ私の心を虜(とりこ)にするのだな
昔の詩人 李太白が
お前を見て狂って、水の中に飛び込んだそうだな
一杯の酒に人生が老いるのも分からずに生きた
李太白だけだろうか
月を見ると皆 思索にふけり
故郷への思いに心を奪われ
恋人への思いに気がふさぐ
ああ、創造主神様は
本当に月を美しく創造し
地球村のすべての人たちの心を
ああいうふうに、こういうふうに
思い出にふけるようになさるのだな
だから月が入らない歌
月が入らない詩は稀なのだ
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