東京へと向かうある日曜日の朝。
高速バスの中で主日礼拝の聖句を読んだり、旧約聖書の通読をしていた時・・・・
隣の席の男性がなんだか何か言いたげなオーラを醸し出されてきました。が、気づかないフリでガン無視をしました。

しかし直後に「話しかけてみたほうがいい」そんな受信したくないインスピレーションを強烈に受けてしまい。

「いや、うそでしょ何で話しかけんの?ありえない」と人間嫌いな私は、その「話しかけたほうがいい」というインスピレーションも無視しようとしたのですが、時間が過ぎるほど耐えがたく強くなるインスピレーションと「話しかけてみて」「無理です」の押し問答のすえ「神様が下さるインスピレーションだったら無視してはいけないよね」と言われた感じがして「じゃ、どーでもいいコトを投げかけてみますから、話しかけるべきでない人の場合はすぐに話が終了するようにしてください!おねがいしますね!!」とお願いしながら「あの、バスの時刻表って改編されましたっけ?」とネットで調べればいいんじゃない?的な質問をしてみました。

返ってきた答えは「あ~わからないですね。すみません、」

ということで謝らせてしまいハイ終了。となるかと思いきや、今度は先方から「聖書読んでますよね?」と訊かれてきました。

意外すぎる展開。
「教会で礼拝を捧げに行くので読んでいました。」と答えたところ「わざわざ、山梨から東京に行くんですか?熱心にあちらこちらに線を引いていたりしてスゴイなとおもったんです」となぜかお褒めの言葉をいただき、想定外のお言葉にしどろもどろになりつつ「山梨にはない教会なんで、通っているだけです。感動したり、分からないなって思ったところに線を引いただけです(^_^;)どうして聖書ってわかったんですか?」と質問ラリーが始まり

「自分も昔読んだことがあって・・・でもわからな過ぎて読むのをやめました。けれども聖書ってすごい本ですよね。いろんな分野に影響を与えているから。」と、なんだか話が続くしかない状況に。

その方は東京生まれ東京育ちで、東京のカトリックのミッション系の男子校で聖書に触れたことがあったそうです。
なんで山梨から新宿行きのバスに乗るのか?というと山梨学院の法学部で司法試験に向けての準備をしているのだそう。

「銀行に勤めていたんだけど、ものすごい社会の闇を見てしまって・・・・どうせ生きるならば人の役に立つ仕事をしたいなと思ったんですよね。こんな歳食っているけれど、弁護士になろうと思って目指しています。」
という、どこかのドラマの主人公ですか?みたいな方でした。

そーこーしているうちに新宿に着き山手線で池袋方面に乗ると言ったら「同じ方向です。」というわけでまだまだ話が続くことに・・・駅のホームで「神様ってなんで悪をつくったんでしょうね・・・」とポツリと言われたからには、だまって居られず
「神様は悪を作っていませんよ~。創世記の2章を読んでみて下さいココ、ココ。」とアダムとエバの話の要点を話すしかない流れに・・・。

聖句を引きながらざっくり罪刑法定主義(法学部の方は私よりわかるはず)のことや、イエス様の十字架など旧約・新約をダイジェストに語たったところ「すごい。論理的で理解しやすい!」と言われたので「くわしく教えてくれる教会なんですよ~」と自然と伝道の流れが出来上がってしまいました。

なるほど、神様この方の心をご覧になって「声かけろ」とインスピレーション下さったんですね。
驚き仰ぎみる神様の御業。

男性は司法試験が今はあるから、教会に通うとか聖書勉強するとかそういう気持はないとのことでしたが、いやココまで聖書の話が出て来たからには得るべき答え得られたらイイよね?!と思いまして「人生の問題の答えは聖書にありますから必ず読んでみて下さいね!!そして試験受かりますように!」とお伝えし、私が励まされたチョンミョンソク先生による格言カードを渡してあばよと去りました。

というわけで、神様ってすごい。
そう思った日でした。