コケると痛いし、悔しいけれどね。

転ばない人も一人もいない。
しかし、それをおっぴらにすることはしたくない。ってのがヒトの心だけれども
実は、転んだことがある人の方がチャンスをつかめるんだなと。

羽生選手の連覇の舞台裏を知って思いました。

到底オリンピックに間に合わないと言われた大怪我をしながら、完治もしていない状況で
痛み止めを打つというのは、怪我が悪化するであろうということを前提の決意で
オリンピックに参加された羽生選手。

素晴らしいショートプログラムで完全復帰!と見えましたが、やはりかなりむずかしい怪我の状態だったようです。
NHKでドキュメントをしていましたが、フリーの「SEIMEI」の演技の中で着地のバランスを崩してしまった瞬間について明かされていました。

[arve url=”https://www.youtube.com/embed/joZmOrknpRE” /]

本来、着地をしてから連続ジャンプを3つ入れるところだったそうですが、バランスを崩してしまい(上の動画の3分53秒あたり)3連続ではなくジャンプ1つになってしまったそう。

その瞬間「このままだとダメだ」と、
「今まで何回も何回もコンビネーションの差で負けて来た」その悔しさがよみがえったと。
そこから、とっさに連続ジャンプを3つ入れたそうです。

見ている側としては、わ~覚醒スイッチが入った!と感じたのですが、まさか瞬時に演技のプログラムを換えて滑っていたとはわからない素晴らしさ。

偉業ともいえる目標を果たされるまでの過程に、何度も転ぶような悔しい時があるとしても、
その時に学べるもの、掴むものを掴んで「喜びと栄光」に至っているんだなと思いました。

今なにか、苦しいこと、ツライことがあるとしてもその中で得るモノがあるはず。
大切なのは「最後まで」
それだなと恩師チョンミョンソク牧師の一言をかみしめる機会になりました。

宇野君の会見をとおして自分の間違いとむずかしさを知る。

連日、1万件以上のツイートでトレンド入りをしている「宇野君」

初のオリンピック出場ながら、堂々と自分らしい演技をされるのが素晴らしく、歴史的な結果を手にされながらマイペースな飾り気ない印象的なコメント。

まさに時の人になるしかない方!ですが、その宇野選手に対して、間違った印象を持ってしまっていたことを一般視聴者の方のツイート(ぽめたに @IBDさん)から教えてもらいました。

NEWS ZEROで櫻井翔さんが、宇野選手が言わんとしていたことを自然に引き出している瞬間を紹介して下さっているツイートだったんですが、

私が抱いていた宇野選手のイメージがまったくの間違いだと気付かされました。

4年に一度のオリンピックを「特別ではない」と言い切るコメントを「大物!」「おもしろいね!」と思う方もいらっしゃれば、あまりにも動じない感性に戸惑いを感じた方も少なからずいるはず・・・というか、正直なところ宇野選手の人柄に疑問を感じるというか、好感度が低かったんです(^_^;)

なので、この方のツイートから真意を知るきっかけをいただいたことに心から感謝しています。

[arve url=”https://youtu.be/Jp5z8YImE3s” /]

宇野選手がどうして「オリンピックは特別ではない」という表現されたのか、
それは無神経なマイペースさでなはなくて
「目の前の試合に集中していけば「今」に至る」というぶれがない”ひたむきさ”からでした。

NHKが提供している3分でまとめられている会見も、最後の方(2分40秒当たりの部分)に宇野選手の実直さがにじみ出るコメントがありました。

「課題、ハビエル・フェルナンデス選手や羽生選手のようなジャンプの高さの完成度が自分には足りていないので、来シーズンに向けても、今シーズンの世界選手権に向けても取り組むべきところかなと思っています。」

[arve url=”https://www.youtube.com/embed/KA644mKdamo” /]

「コトバは「思い」という氷山の一角だ」という話を昔国語の教科書で読んだ覚えがありますが、
本当にそうだなと改めて思うのと、人の話を最後まで聴くことって重要だと痛感。

そして、どこをどう切り取るかで全く違う。。。
同じ素材でも調理の仕方で全く違うように、インタビューアーはじめ「伝え手」にかかっている事も感じました。

誤解されないようにコメントする必要もあるのでは?という方の意見も確かに一理あると思いますが
宇野選手の今後に対する決意と冷静さが見える結論部分のコメントよりも、印象的なコメントをより前にだしていたり、宇野選手の一言に込められた真意を引き出すことよりも、放送されている番組で自分の意見感想を言ってしまう方もいらっしゃるその内容が、まるで選手ご本人の真意かのように独り歩きしてしまうこともあるだろうな・・・という恐ろしさもかんじ

宇野選手だけでなくて羽生選手も、みなさん演技だけでなく、緊張と精神力をMAX使った後に、こういったところにも気を遣わなければならないんだなぁと、やるせない気持ちにもなりました。

インタビューする方も、される方も、そして報道を受け取る側も。
むずかしい。。。。

思いやりというか、推し量る心。
そういうのもっと育てなきゃ自分。と省みる機会にもなったり、

報道は「切り取る」ことが前提!と知っていたのにもかかわらず、この有様。かつ

わたしの発言・発信も、誰かに「戸惑い」や「誤解」を与える可能性もある。

そういう「意図していないショック」を与えていないか?

今まで以上にいっそう気をつけよう(>_<)そう思いました。